あ〜さんの音工房

アーカイブはこちら→http://akeyno.seesaa.net/

音楽の話

久しぶりにプロの演奏を堪能した話

爽やかな晴天の空の下『鈴木大介&古部賢一デュオ・リサイタル』足を運んで来ました。 ここ最近とあるロック系ギタリストを意識的に聴いていた。その人はトッププロだが練習熱心で有名であり、性格も穏やかでスポンサーも多数付いている。その正確無比の演奏…

ないがしろの主旋律

ネット社会になって久しい。おかげで世界の片隅、地球の裏側の情報まで見聞き出来るようになった。言葉が障害になることが多いけど、音楽ならノープロブレム。世界中のギタリストの演奏を楽しめちゃう。 A-ha - Take On Me (Alexandr Misko) (Fingerstyle Gu…

好きなんで仕方ない

来月、俺のエイドリアンが『ヴァンデンバーグ』名義で帰って来る。 Vandenberg - Shadows of the Night (Official Visualizer) 長生きはするもんだなぁ。まさか『ヴァンデンバーグ』名義で活動を再開しようとは。ロッドカバー裏返したレス・ポール抱えてるし…

オジーの新作『オーディナリー・マン』を聴いて

オジーの新譜来た! オジー・オズボーン最後の作品となるか?『オーディナリー・マン』が遂にリリースされた。三つ折りの紙ジャケットで、なにやらうやうやしい作り。金かけているぞ。このことからも「最後の」が意識されているように思えてならない(EU盤で…

週末大車輪

土曜日は『飯田文化会館』へ。 楽しみにしていた村治姉弟の『ギターデュオ・コンサート』が開催されたのでした。 プロのギターデュオに接したのは2回目くらいですし、お二人の演奏を聴くのも実に久しぶりのことでした。演目を見た限りでは軽めに思えました…

ピロコもスピッツも

来月早々に「俺たちのピロコ」森口博子が出撃する。新譜のタイトルは『GUNDAM SONG COVERS』。 この素敵なジャケットに身を包んでいるのは全11曲。「水の星へ愛をこめて」「ETERNAL WIND」などの持ち歌以外に「哀戦士」や「BEYOND THE TIME」「嵐の中で輝い…

ラウドネスがスピッツだったかも知れない話

マイケル・シェンカーの現在進行形のプロジェクト『マイケル・シェンカー・フェスト』の新作が案内されている。結成後毎年ツアーしていたことからも明らかだったが、1回限りの祭りではなかったのだ。このエモい企画の2作目のアルバムが聴けるとは、この上…

風の強い土曜日に

やって来ました諏訪湖(今年初)。 晴れて何より。だが今回は歩きに来た訳ではないのです。 『日本電産サンキョーオルゴール記念館 すわのね』にて催された「第22回すわのねコンサート〜河野智美ギターリサイタル」に足を運んだのでした。 いつものおじさん…

再掲載祭り=2014年05月12日分

快晴で盛会 連休明けに相次いだ電車の「人身事故」のニュースには減なりとした。この場合の「人身事故」とは飛び込み自殺を意味するものに他ならないからだ。7日、8日は2件ずつ以上はあったのではないのか。『TOKYO FM』の交通情報しかり、『湘南ビーチFM…

再掲載祭り=2014年03月02日

涙雨じゃなくて良かった しずしずと雨が降り出す中、オイル交換をした。雪ではないのだから暖かいかといえば、そうでもない。空は薄暗く出かける日和ではないが、招集がかかったのだから行かねばなるまい。『エマヌエーレ・セグレ&福田進一 ギターデュオ』…

再掲載祭り=2014年02月19日分

1991年の衝撃 バルエコのスペイン組曲全曲公演 今回紹介するのは『名盤』ではありません。バルエコが1991年の来日時にNHK芸術劇場で放送された、アルベニス スペイン組曲全曲の映像です。 どう聞いてもギターのオリジナル曲にしか聞こえませんが、原曲はピア…

再掲載祭り=2014年02月16日分

続けるということ 今年最初のN響アワーに竹澤恭子が登場してシベリウスの協奏曲を弾いていた。シベリウスは1曲しかバイオリンの為の協奏曲を書かなかったが、それはこの曲を越えられなかったからだ、という推測は外れてはいないだろう。たとえ第6交響曲、…

再掲載祭り=2011年03月06日分

自分が野良ギタリストだと言う事もあり、ギターやギタリストについて多くの記事を書いています。今回はクラシックギタリスト村治奏一氏に関連した物をご覧下さい。 '07年末、ギタリスト村治奏一氏が中野ギター工房を訪れました。それは30日昼に来て大晦日昼…

再掲載祭り=2011年03月05日分

基本的に音楽愛好家なので、そっち方面の記事も書いて来ました。敬愛する稲垣稔氏のディスク紹介をどうぞ。 SONGS/稲垣稔 雑誌の付録DVDにマイケル・シェンカーが降臨し ツアーの為に用意されたと言うギターに 初めて触れる様子が収められていた。 ほんの僅…

『松のロマンス』を弾く#5

再現部を見て行こう。4小節3拍目に付いていた松葉がなく、5小節頭のfも無い。終わりの和音はpからpppにされているなどニュアンスを変えて弾けと言うことらしい。主題ー展開ー再現の3部形式だが、A-B-AではなくA-B-A'にしろと言うことか? マエストロはど…

『松のロマンス』を弾く#4

続いて14小節から19小節までを見て行こう。 14小節頭にはpの指示がある。17小節からは10度の和音で動かしていて一見別のことをしているようだが、これも主題の変形に他ならない。そして18小節2拍目にpとritが付いているが、これは違和感を覚える指示だ。 3…

『松のロマンス』を弾く#3

8小節ー19小節は、主題の形を変えながら4回繰り返す。前記したように主題は3小節で括られているので、3×4=12小節である。今回は前半2回を取り上げる。 前半2回は強めに弾くような指示がされている。8小節頭はmfでバスは8分音符で付けられているが…

『松のロマンス』を弾く#2

まずは冒頭から7小節目までを見て行こう。 7小節と言う切りの悪い小節数からも解るように、メロディーは歌っているのに弾き辛さがあるね。3小節目で一旦収束する際に寸詰まり感があるからだ(譜例1)。 譜例1 普通は4小節使って収めるはず(譜例2)。…

『松のロマンス』を弾く#1

和音を弾くことの困難さを痛感している今日この頃。課題曲が欲しいと探ったところ、ぴったりな逸品を発見。 トローバ作曲『松のロマンス』。『スペインの城』という組曲の中の1曲だが、ピースで手元にあった。いずれ弾こうと手に入れて置いたのだろう。とう…

どないやねん

ハワイに来ているらしい。バスに乗り込むが、前払いだ。ドルで支払おうとするが、運ちゃんに拒否される「チッチッチ」。なにやら特殊な通貨でなければ駄目なようだ。先に乗り込んだ親戚に「貸してくれ」と懇願する。手にしたそれはペラペラな折り紙のような…

好い加減なもんだ

6弦をDにチューニング。ドロップDて呼ばれてる奴だな、エレギの世界じゃ。ニ長調3/4拍子。Andante Maestoso(遅く無い速度で、堂々と)。アンダンテ=「歩く速度で」と訳される事が多いが、当時の人々の歩く速さは解らないもんね。現代よりゆったりだったと…

検討してみると

さて、弦も交換したことだし(低音側だけですが)次に進もう。 今回取り組むのは、古典派の雄フェルナンド・ソルの『主題と変奏付きメヌエット作品11』。演奏時間にしてそれぞれ2分程度の12のメヌエットの前後に変奏曲が配置してあるが、全曲演奏されること…

編曲を編曲

ピアノからギターへ transfer したものを arrangement したと言うべきかな。タレガが移したショパンのワルツ作品34の2の序奏部分がこちら ↓ それを更に編曲した俺様版がこちら ↓ 違いを見て行こう。1段目と3段目は同じだ。2段目6小節は、2拍目の構成音と…

タレガが編曲したショパンのワルツはこんなだった

タレガがギターに移したショパンのワルツ作品34-2に取り組んでいる。ギターの性能を最も発揮出来るホ短調に移調されている。 曲の構成は 序奏-A-B-C-D-A-B-C-D-序奏-E-序奏(結尾)となっている。3度現れる序奏は重々しく物憂げだが、トリルとA弦でのスラ…

文春新書『ストラディヴァリとグァルネリ』を読了して

先日も触れた本書だが、まずは間違いを指摘しておこう。最終章247ページに以下の記述がある。 「表板・裏板が湾曲しているヴァイオリン属は、弦の張力や響体の振動などに対する耐久力が高い。表板と裏板がフラットなギターの寿命は通常数十年、コンディショ…

梅雨の午後の奇跡

松本室内合奏団の定期公演に行って来た。ここ数年で最良の演奏会だった。 いつものように賑わいを見せていたが、50席程度の空席が見られた。なんてもったいないことだ。 演目はシューマンのピアノ協奏曲とベートーベンの『田園』交響曲だ。『田園』目当てで…

ギターの楽しみ、音楽の喜び

暖かな風が吹いて、ようやくこの辺りにも春がやって来ました。 冬の間は不要不急の外出は控えがちでしたが、かと言って寒いと家にいても何をするでもなく過ごしていました。ですから今シーズンほど春の到来を待ちかねていたことはありません。先月ひょんな事…

パトロンになったけど

30人目のパトロンになったけれど、目標金額までは程遠いなぁ。 今に始まった事ではないけれど、この国のクラシックギタリストが録音と演奏会だけで食って行くのはとても難しい。ほんの数人しかいないんだよ。数人だけなんだ。多くの人は教授活動をして生業を…

クラウドファンディングに噛んでみよう

ギタリストの竹之内美穂さんが『CANP FIRE』と言うサイトでクラウドファンディングを始めている。 https://camp-fire.jp/projects/view/21091#menu 今年2017年はボサノヴァの代表曲「イパネマの娘」で知られるA.C.ジョビン生誕90周年。ギタリスト竹之…

ルゥパー・ルーパー

てなわけで今日から4連休なんだが、朝から雨だ。連休と書くと「また休み?」「失業したか。ハローワークまで遠くて大変だな」などの声が聞こえて来るんだが、安心して下さい。首の皮一枚繋がってますよ。で、起きてスピッツを聴いた。サンボと違い、乗っけ…