あ〜さんの音工房

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ポロの嫁入り


 金曜までポロシャツ週間なわけだけど、隣のあいつもポロシャツ着て来やがった。そう言やあ箪笥に眠っているポロのポロシャツがあいつにぴったりなんじゃないだろうか。
 どうもポロのポロシャツはサイジングが合わなくて、買ったはいいが着なくなってしまう。1枚は肩・胸回りは丁度良いんだが、後丈が長過ぎだったので、洋裁の得意な人に裾上げしてもらった。おかげで愛用しているが、別のは微妙に大きくて着ていない。Tシャツならまだしも、ポロシャツはそうは行かないからだ。だらしなく見えるから頂けない。隣のあいつは私よりひと回り大きい体格なので、合うんじゃないだろか。


「おい、それ着てみろ」
「なんすか?」
「まあ、着てみろ」
「はあ・・・」
 あいつは自分のポロシャツの上から、ポロのポロシャツを無造作に着た。
「おお、ぴったりじゃないか。やっぱり、ぴったりだ」
 肩もギリギリ落ちないし、少し出た腹も収まっている。
「やっぱり、ぴったりだった。それあげるから」
「はあ、そりゃどうも」
「よし、仕事始めようぜ。やっぱり、ぴったりだ」
「・・・『やっぱり、ぴったり』って言いたいだけですよね?」
「やっぱり、ぴったりだ」


 というわけで、ピンクのポロのポロシャツは他所で着てもらえることになった。めでたし、めでたし。


 だが、もう1枚のポロのポロシャツの嫁入り先が見つからない。それはとても大きいサイズで、180センチでガッチリ体型の人に向いている感じの奴だ。そもそも何故そんなサイズの物が箪笥に入っているのかが謎だ。自分で買い求めたのか、貰い物なのかも今となっては覚えていない。


 来週はアロハ週間にするかな。梅雨はまだ明けてはいないようだけど。