あ〜さんの音工房

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混ぜ物検査とGJな名鉄運輸

 

 国道で珍しく「混ぜ物検査」をしていた。混ぜ物検査とはディーゼル・エンジン車の燃料を抜いて、灯油を混ぜていないかを調べるものだ。みなさんご存知のようにディーゼル車の燃料は軽油だが、軽油よりさらに安値の灯油を混ぜて、燃料代を浮かせようとする輩がいるので取り締まる訳だ。昔は公然と混ぜていたそうだが(じいさん情報ですが)とんでもない黒煙を吐き出すので、混ぜ物検査が始まったんだそうな。
 世はクリーン・ディーゼルの時代だというのに、この辺りでは未だにあり得ないほどの排気を上げる働く車が後を絶たない。スマホを弄りながらの運転確率も、もの凄く高い。誰も見ていなければ何をしても良いのか? 閉口することしきりだ。


 田舎って嫌だなと首をふりふりしながら辟易として戻って来た時に、それは起きた。
 国道で名鉄のトラックが停まっていた。初めは何故だか判らなかったが、もしかしてと思い見守っていると、野良仕事帰りと思われるばあさんが、運転手に頭を下げて謝意を表していた。なんと、この名鉄の運ちゃんは、夕暮れ時の国道の横断歩道に立っていたばあさんに道を譲ったのだ。これには魂消た。そこに横断歩道は確かにある。だが、このあたりには数キロに渡って信号はなく、しかもこの場所は長い直線の終わりなのだ。調子良く走って来た速度超過の車が、すぐ先の下っている左カーブで対向車線にはみ出したり、なんならガードレールに突っ込んだりしているのに、この名鉄の運ちゃんはわざわざ停車して、ばあさんに横断してもらったのだ。知り合いのばあさんに、近所の軽トラのじいさんがそうしただけでもびっくりなのに、本当に心震わす光景だった。さらに驚くべき事はこの車の大きさだ。



 確かこんなのだった。10トンやそこらの大型じゃなかったんだ。大きくて長い(当然重い)コンテナだったんだよ。


 大型車に信号無視が多いのは停車したくないからだ。いくらトルクがあっても重い車は始動が鈍く、速度が乗るまで時間がかかる。これが面倒で黄はもちろん赤でも突き進む車が後を絶たないのだ。だが待ってくれ。道路交通法を無視する職業運転手てどうなんだ? 尊守しながら確実に送り届けるのがプロだろ。「停まれない」のではない。「停まらない」のだ。面倒くさいからという理由で。交通ルールを守るのは職業運転手の仕事の肝じゃないのか・・・しょーもない輩ばかりの中だからこそ、この出来事は尊い


 駅で少年がおじさんを線路に蹴落とそうとも(今日起きた事件ですが)まだこの国なんとかなるのではと思える出来事だった。私は確かに見た。そして、震撼した。GJ、名鉄の運ちゃん。あんた素敵だったぜ。