あ〜さんの音工房

アーカイブはこちら→http://akeyno.seesaa.net/

理由は定かではない

 

 雨降りが続く。合間を縫って駆け回っていた子供たちを蹴散らすように、大粒の雨が降っている。



 このところ、どう言う風の吹き回しか機器の調子が良い。ブルックナーは第8番まで聴了。残るは9番のみ。良い感じで再生出来ている。どうやらアンプの調子が上がったようなのだ。ボリュームを回すと出ていたガリが全く無くなっているのだ。この期に及んでポジティブなエージングが進んだのだろうか。不思議だが他に思い当たる事はない。音色がまるでゼリーのようにぷるんぷるんとみずみずしくなって、スムーズに発音するようになった。いつの間にか「あれ、音良くなってる」て感じ。なぜだかさっぱり解らない。普段の行いが良かったからか?(そんなことあるかい)。
 ラジオも楽しんでいるが、表現が少し平面的に思えて来た。「とりあえず買ってみた」からだいぶ経つので、そろそろ入れ替えを考えてみたい。CDプレイヤーも特に不満はないのだけれど、過去の名機を聴いてみたい。なのでこんな未来予想図を描いてみる。
 NDは中古を狙う。早くても平成30年末からしか動けないのならば、翌年にかけて出回るはずの低走行中古車が出るのを待ち、お客様お目が高いでお馴染みのKさんに頼んでおく。その間にオーディオ機器を入れ替える。アナログプレイヤーはこのままで、チューナーをグレードアップ。CDプレイヤーは気になる機器を購入。HS7と聴き比べをし、好みの2機を残す。車で同じ事するのは経済的に難しいが、CDプレイヤーなら可能だ。売買して行く事になるので、たいして費用はかからない。後は保有しているMDを聴きたいのでMDレコーダーの導入も考える。そして車が決まるまでの期間を利用してスピーカーを工作する。これまでに制作したノウハウを注ぎ込んで、2度と作らないつもりで自設計・自作する。初老にさしかかる歳でもあるので、もたもたしていると重い工作は出来なくなる。16センチフルレンジでバックロードを作りたい。予想総重量は片チャンネル30から40キロだ。ここらで腰を上げないと機を逸することになりかねない。
 まずは夏期休暇にでもラックを作らなければなるまい。現状では4台しか納まらない。すでに満席だ。下側にもう一回り大きいのを1段足すつもりだ。それで6台置けるようになる。楽しみながらゆっくりと進めたい。「調子の良い機械はいぢるな」が鉄則だが、仕方あるまい。


 しかし世間じゃネット上で定額の音楽サービスが始まるだの騒がしいのに、古色蒼然で良いのか? 良いと思います。パソコンやスマホでは楽しめないのだから。音楽は体感するものだ。本来楽器はその場の空気を動かして発声している。部屋中の空気を動かさないと。そして浴びるのだ。鼓膜の側でしゃかしゃかされてもねぇ・・・え、ディスクよりデータ量が多いって。そう言われてもねぇ・・・おじさんは今日も大音量再生するのであった。真夏が訪れる前に堪能しておこう。