あ〜さんの音工房

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終わりの始まりと髪を洗い続ける男

 

 今週は雨に降られた日もあったけど



 まだまだ夏は継続中。ところが、今日湯上がりに散策しているとなんだか違和感が。



 あれだけ賑やかだった蝉たちの鳴き声がはたと止んでいる。代わりに耳につくのはリリリという秋の虫の音だ。別の場所だと蝉の声は健在なので、不思議な感じだったな。夏の終わりと秋の始まりが混在し始めたと言う事のようだ。


 今日の日帰り温泉はいつもの爺さん連中ばかりか山帰りと思われる若人たちが列をなしていてどうなることかと思ったが、意外なほどスムーズで静かだったので助かった。「俺はコミケで5時間並んだことあるから、こんなの行列に入らないぜ」などと宣っていたが、今回はその一味と思われる1人の不思議な行動の話。


 中に入ると洗い場はすぐに満席だ。私の真後ろに陣取ったその人は髪を洗いはじめた。私も上から洗って行く。髪を洗い、首を洗い、肩を洗い、腕を洗い・・・その人は髪を洗い続けている。背中を洗い、胸を洗い、腹を洗い・・・まだ髪を洗っている。長いなと思いつつ足まで洗い終わった私は、混み合っている湯船を見てもう一度体を洗う事にした。髪を洗い、首を洗い、肩を洗い、腕を洗い・・・嘘だろあの人まだ髪を洗っている。背中を洗い、胸を洗い、腹を洗い・・・信じられない事にその人は私が2度全身を洗い終えてもまだ髪を洗い続けたのだった(実話)。そしてその間中細かな飛沫が私を襲ったので困ってしまった。シャワーが飛んで来るなら「おぉい、向き向き」と私は注意する。が、髪を洗っていれば当然飛び散る程度の細かな飛沫なので注意のしようもないのだ。
 しかし長かった。あの人15分、いや20分近く髪を洗っていたんじゃなかろうか。皮膚が破れて血まみれにならなかったのが不思議なくらいだ(マジで)。なぜあれ程執拗に洗い続けたのかは謎だが、強迫神経症かと疑うくらいだったな。いやー不思議な人もいたもんだ。たまげた、たまげた。


 今日の戦利品。直売のとうもろこし。

 


 今夜は久しぶりに蒸し暑い。まだまだ夏を堪能出来そうだ。