雨ばかりだったが
これほど天候の優れない日々が続くのは、越して来て初めてじゃないのかと思うほど、雨ばかり。
朝起きると耳に入るのは雨音で、憂鬱な気分になり寝起きも悪かったが、今朝は久しぶりに静かだ。空はまだ今日の身の振り方を決めかねている様子で、薄曇りだが降ってはいない。久しぶりにダム湖の水鳥公園まで歩いて鈍りきった体に喝を入れるとしよう。
早秋の紅葉狩りと行きたかったがまだ早かったようで、これくらいしか見つからなかった。
食べられてしまったのだろう中身はない。
春にも歩いた近所の散歩コースだが、桜もなし紅葉もなしで地味だ。ダムは派手に放流していたけれど。
それ以外は至って静かで、葡萄棚の下の番犬も眠たそうな目をちらりと向けて来るだけだ。
ようやく行方を決めた空。
遠くの山は良く見えないが、晴れるつもりのようだ。
公園で白鳥に関する別の張り紙を発見。名前があったのか。しかし一羽が行方不明だと聞いている。捕獲されたのだとか、流れ着いたゴミと一緒にぐったりと浮かんでいたとか・・・。三羽とも無事だと良いのだが、言われてみると確かに見かけないのだった。
このところ雨の中、傘をさしさし田んぼ道を歩くくらいしかしていなかったので、堪能した。やはり晴天は気分も上がる。往復1時間の予定だったが、もう少し楽しむ事にした。
ベンチに腰掛けていると赤とんぼも一休み。
陽も差して来て気温も上がり、ジーンズの裾をまくり上げて帰路に着こうとしたその時だ。
いた。だれちゃんだか判らんが。悠々と泳いでいる。
行く末を見守っていると、向こう岸に二羽いた。なんだ、三羽とも無事じゃないか。
汗ばみながら帰宅して窓を開け放すと、涼やかな風が通り抜けて行った。そんな秋の始まり9月の終わり。色々とめでたし、めでたし。