あ〜さんの音工房

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雪の登坂で日和る

 

 冬将軍が見逃してくれたおかげで先週末は降られずに済んだが、今期1度きりの積雪がまだ融け切らずに山を成している。そしてそれが降った翌日にはこんな目に遭ったのだった。



 そこに辿り着く為の出入り口は2カ所。どちらも登坂だ。積雪は30センチはあるだろう。このままでは後輪駆動の仕事車では到底無理なので楽そうな方の道の雪をかいた。四駆車は何台か通ったらしく部分的に圧雪になっていて、かいても路面までは届かない所もある。なんとか入り口部の左側に路面が見える状態まで雪を除くと、登坂を試みた。
 まず左に少し切り、すぐさま右に大きく切り返してからステアリングを戻すが、タイヤが空転し失敗に終わった。次はもう少し入り口部の条件を良くしてみたが、2メートルほど登った所でまた空転。どうやらステアリングを直進状態に戻した段階でタイヤにグリップあり、ある程度の速度を保っていなければ厳しいようだ。仕方なく坂の中程まで除雪をする。入り口だけ除けばなんとかなると高を括っていたが、とんだ誤算だった。
 雪をかき汗をかいた後、再び試みる。少し左に切って、すぐさま右に大きく切る。間髪入れずにステアリングを直進に戻してアクセルを開き駆け上がる・・・はずがまた後輪が空転し、坂の中程で頓挫してしまう。肩を落として後退するが、下がりながら雪の山に突っ込んだり崖側に落ちそうになったりと散々な目に遭う。雪の登坂恐るべし。
 もうこれで最後だとばかりに出来る限り雪をかく。若い相方と2人での作業だが、気力体力ともに限界に近い。後は運転でなんとかするしかない。
 発進前にイメージする。なるべく速度を上げて進入したいが、入り口がクランク状なので限度がある。右に大きく切った後、それを戻しながらアクセルを入れるタイミングが鍵になりそうだ。
 これで上手く行かなければ諦めると決めて試みた。まずは発進位置をこれまでより下げて、余裕を持って速度をコントロールする。次に左に切りほぼ直角に進入する。すぐさま積み上げられた雪をかすめながら大きく右に切る。そしてコンクリートウォールすれすれの路面の見えている側を行き、左タイヤをグリップさせる。即座にステアリングを中立に戻し、アクセルを2度3度と小刻みに開く。後輪に確かなグリップを感じる。ここぞとばかりにアクセルを入れる。登れ登れ! タイヤは雪を噛み、車体を押し上げた。今度こそ登り切った。成功だ。後方で雪埃の舞う中、ラッセルを持った手を高々と上げる相方に叫ぶ。「エイドリアーン!」



 今回は私の超絶ドラテクでなんとかなったが(散々除雪しただけですが)雪の日の後輪駆動車は痺れる。解ってはいたことだが、後輪駆動車をマイカーに選んだら山の中腹にある自宅に辿り着けないこともありえるのだ。日和ってなにが悪いものか。次期マイカー構想に四輪駆動車が躍り出たのは言うまでもないだろう。



 やっぱり雪道は四駆に限る。スイスイ走れるもんね(競技中のプロフェッショナルドライバーの動画です。良い子はまねしちゃだめ!)。そういや日本には四駆ばかり作っているメーカーがあったよなぁ・・・。
 改めて雪道の困難さを味わい、後輪駆動幌車1台の生活には弱気にならざるを得ない。