あ〜さんの音工房

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俺のフライング V モデファイしてみた

 

 軽くて、かっこよろしいでお馴染みのフライングV。今回は「丸裸」シリーズではないので、どこのメーカーのものだか書き記さないが、相変わらず酷い仕事ぶりだ。



 ボデーは見ての通り、足の先と付け根以外は平なんだが、塗装した後にベルトサンダーで平面を出していない。なぜなんだ? 


 ムラがあるにも程がある。



 直線で映り込むはずなのに、この有様。



 よう、外人さんよぉ。ディテールて意味、解ってんのか?



『品質管理チェックリスト』の一番始めに「ボディ・トップ」とあるが、どこをどう見たらチェックが入れられるのか理解出来ない。塗装はてんで成ってないし、バフがけもペーパーの跡が散見されるいい加減さだ。
 世界一塗装にうるさい日本で、こんなもの売れるわけも無く、案の定売れ残って投げ売りされたわけだ。おかげで極東の山間のおじさんの手元にあるんだけどな。ありがたいやら呆れるやら・・・。


 このギターは色がアイボリーだと、いまひとつデザインに締まりがない。演奏性を考えても、このノブは使い辛くていけないし。径が細くて回しにくいんだよね。マイケル様がストラト用に変えていたのは有名な話だ。



 ノブの他、エスカッションを追加してピックアップのカバーも外したい。パーツが届いたんで早速バラして行こう。



 どうも良い音すると思ったら『57クラシック』が搭載されていた。ブリッジ側は『+』だ。なぜだかケーブルが長くて束ねてある。伸ばしたら30センチ近くあるんじゃないのかな。そもそも『+』てブリッジ用に設定されているんじゃないのか? なんだかなぁ。
 ともあれ、別のギターに『NEW PAF』も使っているけれど、このメーカーのPAFレプリカは良い仕事するね。セラミック磁石の奴は駄目だけどな。全く好みじゃないんだ。



 ピックガードを外してしまわないと、ピックアップ周りのモデファイが出来ないので、必然的に電装部も目にすることになるのだが・・・。



 このメーカーに夢と幻想を抱いている人は見ないで下さい。



 ケーブルの取り回しと言い



 半田の仕上がりと言い酷いの一言だ。



 トーン用コンデンサもこの通り。卸値で2円くらいかな。だが選定はしているらしく、絞りこんでも使える音色なんだよな、これが。よく見つけたな。確かレス・ポール スタジオも同じようなもの使っていたっけな。



「DSVJ」とは何か? VJは「日本向けフライングV」を意味しているのだろう。では「DS」は? 「大体で良いだろ。知ったこっちゃねーし」かな。



 あのよぉ、外人さんよぉ。文字の上にマスキングしないと意味ないだろ・・・相変わらず毛羽は取らないし。このギターの製作に携わったのは、しょーもない奴らばかりだったことが良くわかるね。てか、毛羽取れと指示されていないんだろな。この国じゃ「余計なこと」は一切しないからな。このメーカーは「カスタムショップ」で作ったものでないとまともな品は無いんだろうよ。「普通の」レス・ポールでさえ駄目だからね。だが、「普通」が駄目なメーカーってどうなのよ。



 カバーを外すとロウ付けされているんでこんな感じだ。拭いてきれいにしよう。ところでピックアップのカバーて、半田付けされているから、その半田を溶かさないと外せないと思ってないかい? 大抵は隙間にマイナスドライバー突っ込んでこじれば簡単に外れるよ。半田がいい加減でお馴染みのメーカーのものなら尚更だ。役に立つ?まめ知識ね。やるなら自己責任でやってくれよ。




 ノブも取り付けてと。



 ディーンのマイケル様シグネチャーと同じタイプにしてみた。当初はピックアップもマイケル様シグにしようと考えていたんだけど、57クラシックが思いの外好みの音色だったので止めることにした。PAFレプリカだけども、それほど出力も低くなく、バランスも良い。



 かっこよろしくなった。エレギは見た目がとても大事だからな。だからって塗装ムラは無くならないけども。


 これで「メインギター探しの旅」に終止符が打てるかな。明日は敗戦の日終戦てことになっているが、実際は9月になっても場所に寄っては終わらなかったからな。ギター探しの旅もまだしばらく終わらないのかも。どうなることやら。だからって死人が出るわけじゃないし、どうでもいいか。暑いんでビール飲んじゃうんだぜ。あばよ。