あ〜さんの音工房

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あ〜さんぽ 晩夏の高瀬ダムはダンプカーだらけ

 



 今回は登坂に挑戦だ。もちろん徒歩だよ。



 トレッキングシューズ(ハイテック)と




 ボトルネット付きリュック(と言うより小型なんでデイパック。コールマン)と



 ある程度撥水するウインドブレーカー(アディダス)とリュックカバー(ノーブランド)を揃えても、以前愛用していたトレッキングシューズ1足分よりも廉価だった。この四半世紀でどんだけデフレが進んだんだか。「景気はゆっくりと回復傾向」だと? 大本営発表もいいとこだ。何が何やらだよ。



 一般車両はここまで。



 奥に見えるのが『七倉ダム』だね。ここから『高瀬ダム』まで往復します。



 行く手はトンネルと洞門(説明しよう! 洞門とは、崖側が柱になっているトンネル状の構造物のことだ!)に阻まれている。なので最近手に入れたLEDライトが大活躍。



 単3電池1本使用の小型軽量アルミボデーで、同じの2本で1000円以下のお値打ち価格だが、明るい、やや明るい、点滅と3段階に切り替え出来る優れものだ。トンネル内で点滅させることによって、確実に車両にこちらの存在を知らせることが出来た。やはり街灯よりも、自光するほうが安全を確保出来る。買っといて良かったよ。今回はこの装備が1番役に立った。てか無ければ危険極まりなかった。なぜならダンプカーの連隊がやたらと往復していたからだ。



 最初のトンネルを抜けたところで、交通整理のおじさんに声を掛けられた。「旦那、トンネル内は歩道を、他は常に山側を歩いて下さいよ。よろしくどうぞ」そうかい。ダンプはまだ通るのかい?「来ますよ。じゃんじゃか来ます」。今回登坂するに当たり、なぜここを選んだかと言うと、距離が長くない舗装路だからだ。だが、ダンプカーは想定外だ。四半世紀前はダムまでタクシーは走っていたが、ダンプはね・・・工事だろうか?  



 車両さえ来なけりゃ何の問題も無いコースだ。



 トンネル。



 そして洞門。この区間は陽が遮られるので助かる。8時頃から登り始めたが、朝から陽が強い。もっと涼しいと(場合によっては寒いと)予想していたが、歩いていると汗ばむ。



 諸々気を付けながら歩いて行こう。


   
 ダンプが行ったり来たりする中、トンネルと



 洞門の



 連続を抜けると



高瀬ダム』の麓に到着。ここからはつづら折りの連続だ。しかも日差しを諸に浴びることになる。



 ダンプの連隊をご覧下さい。



 第1カーブだと。あといくつあるのやら。



 誰が登るかーい。



 空は青く、先は長い。



 バテ気味のおじさんをご覧下さい。



高瀬ダム』に到着。なかなかの登坂だった。



中部山岳国立公園』だってさ。不自然極まりない人工物であるダムで「自然を大切に」て、どうよ。



 ダンプ連隊も登って来たけど、どこへ行くのやら。



 右側のトンネルへ向かったぞ。



 このトンネルは歩道にガードレール付きで安全だ。全てのトンネルと洞門でこうだとありがたいが。明るいし。



 トンネルを抜けると吊り橋だ。渡ってみると



 ここからだ。この河原から砂を採取していたのだ。これじゃ無くなるまで、少なくとも私の存命中はダンプだらけのままだ。登山者は早朝に向かうし、『高瀬ダム』までは車両だろうから問題ないのかもしれないが、『山岳国立公園』て一体何なのだろう? こんな所から(おそらく)セメント用の砂を採るってどうなんだろう? なんだか残念だ。どこもかしこも変わってしまうんだな。しかしこんな所まで・・・。



 ここらはダム湖に続く河原なんで、平なんだな。



「濁沢キャンプ場」て所らしい。平だもんね。テントも張れらぁ。



 ここから先は山小屋の案内しかない。てことは登山口が近いな。行ってみよう。



 砂地を登って



 さらに登って



 森に入った所を下って



 行く手を阻まれた先で



 再び河原に降りる。



 簡素極まりない木橋を渡ると



高瀬ダム登山口』に到達。「ここから先は登山の装備が必要です」戻ろう。登山に来たんじゃないんでね。



 この先は北アルプスだ。いきなり急勾配の岩場で足場も悪くなる。



 木陰で休むとしよう。上りは問題なくこなせたな。足の痛みも無いし。つづら折りは厳しかったが、それは足腰ではなく心肺機能の問題だろう。いきなりの登山がそれでやられるんだ。平地より酸素も薄いしね。



 静かだ。滝の音に癒されるね。



 さて、下るとするか。まだダンプは往復するのだろか? 「あとねー、下りが1連隊。その後6台上って来るから。気を付けてよ」そうかいそうかい。ありがとよ。



 ダウンヒルだぜ。



 岩場は下らないんだぜ。



 このダムは不思議な作りをしている。普通は中央から排水するものだが



 ここは脇の滑り台状の部分から流しているんだ。



 ダム好きのみなさんには是非来ることをお薦めしたいが、前記したようにダムまで歩くのならばライトは必須だ。必ず用意したい。安全を確保してね。しかし不思議なダムだ。極めて珍しいだろうね。

 


 途中の沢で



 一休み。冷たくて気持ち良い。夏の陽気で良かった。



 運ちゃん達も一休み。もうすぐお昼だもんね。



 最後のトンネルを抜けて、無事生還。



 帰りがけに『葛温泉高瀬館』で入湯。ちょっと熱かったが半身浴なんでなんとか。湯がぬるぬるだった。効きそうだね。なんとなくね。


 さて、今回は登坂に挑戦してみた訳だが、まずは服装、と言うよりその色が問題だ。靴は黒いしデイパックはネズミ色。ハットに至っては迷彩柄だ。もっと目立つ色でなければいかんと思ったな。
 歩きでは下りの行程で問題が出た。足が靴の中で少し動くからか、足裏の指の付け根のすぐのところ(踵の反対側)に痛みが出た。皮が剥ける程ではないが改善したい。中敷きを1枚入れているが、もう少し厚手の物に変えてしっかりと固定した方が良さそうだ。足首にも少しだけ痛みがある。これはまだ靴が固いのと、下りで負担が掛かったからだろう。
 上りは心肺機能だ。これを鍛えないと高山登山など到底無理だ。次は短い行程の山道登山(無論低山)をしてみたいが、どうなることやら。そこは晴れれば素晴らしい景観だそうなので、日を選んで行ってみよよう。
 平らな諏訪湖周回と違い少しの、それも舗装路の上り下りでも色々と問題は出るもんだ。やはり何事もやってみないと解らない。以前は出来たが今はどうなんだ問題も有りそうだしね。この秋はあちこち行けたら良いね。『高瀬ダム』にも紅葉狩りに行こうかな。奇麗なんじゃないのかな。ここまでのドライブも楽しかったしね。


 ついに100メートル10秒切った日本の若者が出たが、おじさんは地道に歩くとしよう。無理の無い範囲で楽しみたいね。