アディオス、ナカーノ
やって来ました、久しぶりの中野ギター工房。本日も晴天なり。
犬は元気がない。
以前は前足を持ち上げてじゃれて来たのに、とても静かだ。少しやつれたようだし。元気出せよ。
お、不思議なギターがあるぞ。なんだこれは?
「自分用にこしらえたトラベルギターだ」はーぁ。フラメンコ、ラテン、クラシカル(古典ギター含む)に多弦。ジャズ・ポピュラー向けに旅行用まで。さすがは一流製作家。なんでも作れるんだねぇ。よく見せておくれよ。
ヘッドがボデーの後方に付いてるぞ。しかも反対向きに。ゴトーのそこそこ良さげな糸巻きが奢ってある。
ホールはハート型で
ナットの先は弦を通して縛ってある。
裏は何ピースかは知らないが、マホガニー材で一体化している。リュートや琵琶のようだ。そしてマイク内蔵なので、ストラト用のジャックプレートが装備されている。至れり尽くせりだねぇ。
支えるアルミパーツはアリアからの流用だそうだ。外すとスリムになるね。「端材の再利用だよ。雑作もないことだ。本職はこっちだからな」。
おお。
こちらにも。
かつてこれほどまでに仕事に打ち込む中野氏の姿を見たことがあっただろうか? いや、ない。長年お待ちのみなさんに朗報。中野さんが、めちゃめちゃ仕事してます。今暫くお待ちあれ。
邪魔しちゃいけないんで帰ろう。「待ちたまえ。1曲聴いて行くが良い」。私の愛器、中野潤製作(2011)レイズドフィンガーボードシステム採用超絶良音ギター略してレイちゃんを取り出すと、私の誕生会で弾いてくれた「アディオス、ノニーノ」が弾き出されたが、確実に上達しているじゃないか。ギターを作るだけじゃなく演奏の練習も怠らなかったとは恐れ入った。やる気スイッチ入ってんな。偉いもんだ。
私も諸々やらなければ。『シャコンヌ』は年末に中野氏に弾いて差し上る約束をしているしね。レイちゃんも増々好調だし、風も涼しくなって来たし。諸々やらねば。