あ〜さんの音工房

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どないやねん

 

 ハワイに来ているらしい。バスに乗り込むが、前払いだ。ドルで支払おうとするが、運ちゃんに拒否される「チッチッチ」。なにやら特殊な通貨でなければ駄目なようだ。先に乗り込んだ親戚に「貸してくれ」と懇願する。手にしたそれはペラペラな折り紙のような丸い紙切れで、使い込まれているのか表面がロウを塗り込めたように鈍く光っていた。大きめなそれは4,500なんちゃらの価値があり、たくさんの釣り銭(釣り紙?)が返って来た。運ちゃんは「ここでは乗り合いバスと自動販売機はこれしか使えない」と言った。どないなっとるねん、ワイハー。と言う夢の話。夢は大抵おかしなものだが、作品11−5も冒頭から疑問符ばかりが浮かぶ始末。



 後半初めの4小節は2つの楽譜の音符の並びに変わりはない。問題なのは冒頭のdolce(甘く、やさしく、やわらかに)の指示と、4小節目の1拍目「以前」にだけにあるrinf.(不意に強く)の指示だ。
 後半の頭の音形は「タ、ターン、タ」と弾むようなものだ。快活に弾きたい所だが、どうしたものか。なぜdolceなんだ?人によって捉えようがあるだろうが、やるなら柔らかな音色で少しゆっくりと弾くか。だが音形は快活であることを求めている。うーん・・・「考えるな、感じろ」。そうするか。
 rinf.は軽くアクセントをつける程度に演奏しよう。そうしよう。


 次の4小節はpからffまで順次クレシェンドする「演奏会用」を採る。滑らかにするか、段階的にするか、考えよう。


 後半9小節目は再びdolceの指示が。ここはffの後だし、音形的にも甘く弾けそうだ。問題は14小節のrinf.で、ここはどうなんだろう。この曲は4小節ごとに節目がある作りだ。なので、12小節でdolceを終えて13小節の頭にアクセントを置く方が自然じゃなかろうか。うーん・・・だが作曲者の指示に背くことになってしまうしなぁ・・・「考えるな、感じろ」。そうするか。



 そしてこの曲は前半と後半をそれぞれ繰り返すので、結尾部がない。最後は主和音なので終れるが終り難いのだ。『シャコンヌ』は主題に戻っての結尾部があったし、『ワルツ』も序奏に戻っての結尾だったが、この曲は同じに2度繰り返して終らなければならない。「まだ続くのか感」をどうにかしないとならない。


 短い曲でも考えるべき事は山ほどあるものだ。どうなることやら。