世間は気にもしないこと
雨の予報だったので、傘を持って出た。だが、はらはらと降って来たのは、役目を終えた桜の花びらだった。風に吹かれてアスファルトを走っていた。
人が楽しむ為に無理矢理植えた、エゴに塗れた桜並木のすぐ傍で、先日から人の暮らしを豊かにするべく川砂を採取しまくっている。
この画像にタイトルを付けるなら「矛盾」だ。でも、桜の植樹は自然を愛でる意図があったんだろうと思いたい。
「あるわけねぇだろう、そんなもん。この腐れ外道どもめが」荒ぶる桜たちをご覧下さい。
「車道の中央分離帯で排ガスに晒されている仲間たちの無念を思い知れ」再び荒ぶる桜たちをご覧下さい。
善かれと思って行う行為でも的外れな事は多々ある。いや、善かれとすら思っていないのか。いずれにせよ改ざんして隠蔽してしまえばそれで済むんだ。無論責任は誰も取らない。