あ〜さんの音工房

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試乗へGO!


 先週、諏訪湖を周回している最中に、売りに出ている4ドアのDC2を見かけた。9万円なら買えんじゃん。VTECエンジン堪能出来るぞ。よし、手付けをと思ったら98万円だったやつだ。マイカーの車検が来月切れるが、300万の新車は無理でも安い中古車なら選択肢になるのではと思い立った。



 選択肢その1 ぼろぼろのマイカーの車検を通す。


    その2 車検用資金20万円で乗り換える。 1と2は1年後にはNDロードスターに乗れる。はず。


    その3 その20万を使い、乗ってみたかった車を探してみる(具体的にはEG9、スイフトスポーツ、ロータリーエンジン車)。


 ナンバー変えなくて良い近所で売りに出ていて、車検が1年以上残っていて、その間に支払いを済ます事が出来る価格の車・・・めっけた。条件にぴったり。よし、試乗に行こう。



 途中なんの渋滞かと思ったら、公園でイベントだ。少しばかり蒸し暑いが、なかなかの人出だな。途中までは諏訪湖へ向かう道すがらなので、ここを抜ければスイスイ行けるはず。待ってろスイスイスイフトスポーツ。



 これが現車。平成19年式ZC31S MT車。走行距離71,500キロ。ワンオーナー修復歴なし。新車時よりの記録簿完備。車検整備済み平成32年3月まで。社外品装備はスズキスポーツのダウンスプリング、HKSパワーフロー、Greddy マフラー、17インチアルミホイールカーボンボンネット、ETC。交換部品はファンベルト、ワイパーゴム、エンジン及びミッションオイル、バッテリー、タイヤ新品215/40R17、現行型パナソニックナビ取り付け。さらにオリジナルのホイールに古いがバリ山のスタッドレスタイヤも付属。嘘みたいな好条件だ。「とにかく乗ってみてくださいよ」。見せてもらおうか、ライトチューンされたZC31Sの実力とやらを。


 シートに腰を落とした印象は、シートバックが固い。天下のレカロ製だが、固いしセミバケなのに脇は余るしで旨味を享受出来そうもない。馴れの問題か? ローダウンされていても所詮は大衆車ベースなので、着座位置は低くない。逆に目線も低くならないので見晴らしは良いが、非日常感は全くない。
 タイヤが太いからか、ステアリングは重め。ミッションのフィールは悪く無いが、シフトレバーの位置はやや遠く、1速に入れる際は少し肩が浮いてしまう。排気音は高回転ではそれなりだが、アイドリングから低回転では静かなもんだ。
 エンジンはすんなり吹け上がるが、低回転時はトルクが少ない印象。マフラーの影響か? ひとりで試乗したが、2名乗車時のNDロードスターの方が明らかにパワー・トルクとも上だと思う。NDよりNAに近い感じだが、NAのような懐古感はない。
 クラッチストロークは短く、滑りもない。4輪ディスクブレーキによる減速力も充分。ほどほどの剛性感もあり、ローダウンして扁平率40のタイヤを履いている割には乗り心地は普通。軽くて車幅も狭いので取り回しはし易い。これは噂に違わぬ楽しい車だ。


 機関部良好で走行になんの問題もないが、外観には問題あり。ボンネットのクリア層にヒビがあり、かなり目立つ。これはカーボンあるあるなので仕方ないか。ただし、そこそこ良い物のようで本当に軽い(たいして軽くないカーボンもある)。フロントバンパーも少し割れている。内装も年式なりにやれていて、運転席シートのサイド部分は裂けている。これもバケットシートあるあるだ。


 さて、どうする。ここでスイスポ挟んでおくか、とっととNDに乗るか・・・。


 風雲急を告げる次回を待たれよ!