あ〜さんの音工房

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あ〜さんぽ 新緑の上高地は超絶景

 



 上高地を歩きます。



 最後に行ったのはマイカー規制前の年のこと。今回20年ぶりくらいかな。このあたりにいくつも駐車場が用意されていて、今日は全ては使われていなかった。まだハイシーズンじゃないのでね。だが相当な数だ。これ全部埋まるのか。そしたら遊園地並みの入り込みだぞ。恐ろしいことだ。
 梅雨前の晴天の日は狙い目だ。始発の次の便に乗った。起き損ねたもんで。



 バス停も広々としている。ここら辺は駐車場だった所じゃないのかな。ここを起点に周回する。まずは上高地の代名詞『河童橋』へ。



 時刻は7時過ぎたところ。涼しいが手袋は無くて大丈夫。Tシャツ、ネルシャツ、ウインドブレーカーで丁度良い感じだ。



 空は高く、山は迫り、風は清々しい。



 『河童橋』を渡って『大正池』へ向かう。



 今日来て正解な晴天。なかなかな装備の人たちに出会うが、靴はトレッキングシューズで。駐車場で履き替えて来た。靴こそ重要。整備されているこの辺りは良くても、ウォーキングシューズじゃ難しい場面もあるから。鈴まで鳴らしているが、ここまで開発されたら出ないだろ。



 出るのかい。



 いい天気だ。カッコウにホーホケキョ。間近に鳥のさえずりを聞きながらの川のせせらぎ。癒されるねぇ。



 湿地帯からの



大正池』。右岸で戻って



 10時過ぎの『河童橋』。



 今度は渡らずに『明神池』を目指します。



 熊は出ないが猿は群れている。



『明神池』。



そして



『明神池』。



 すっかり時代に飲み込まれてしまった山小屋を尻目に



 対岸を戻ります。



 マイカー規制後の上高地は変わってしまった。あの頃の神々しさは見当たらず、手垢に塗れている。これなど最悪だ。



 わずかな距離ではあるが、歩行者が車道を歩かされるのだ。



 宿泊施設や食事処が林立したからか、ここに限らず至る所で関係車両が走りまくっている。これは最大の違和感を生んでいる元凶だ。



 整備を重ねて



 芋洗い状態の中いい景色でしょう、ここを歩いて下さい。



 はい、お帰りはこちら。



 全国どころか海外からの旅行者も来ている。バス停のアナウンスは日本語、英語、中国語。見かけたのは白人、中国人、韓国人、それからサンダル履きのミャンマー人?。どんな思いを抱いたのだろう。訊いてみたいもんだ。


 上高地は成功した観光地なのだろうか? 集客はあり、お金も落としてくれるのだろうが、失ったものの方が多くはないだろうか? ここはアミューズメントパークじゃないはずだ。不自然で、不自由で、不信感を持ったのは私だけなのか?



 黒スポの並びはすべて県外車だった。皆なにを求めに来たのだろう。そして、それは満たされるのだろうか?


 あばよ、上高地。あの頃の上高地はもう、ない。



 帰りがてらご先祖の墓をお掃除。



 この墓地は好きだ。いつでもサワサワと風が流れていて、気分が良くなるから。私の子供時分の夏の思い出の半分はここにある。毎年親戚が集まって楽しかったな。思い返せば狭い家にあの人数がよく泊まれたもんだ。炎天下の中、草をむしって墓石を洗っていると、なぜだか泣けて来た。金之助じいちゃん、うめばあちゃん。そしてご先祖様。安らかにお眠りくだされ。



 お昼を食べて帰ろう。地味でお馴染み『村の駅アルプスの郷』。



 お蕎麦も丼物も美味しいよ。きっと駿じっじもご満悦だったに違いない。



 店は崖の上にある(だからじっじはポニョを描いた?)。秋の紅葉が見事な隠れた名所だ。


 このところ土日に月曜も出かけていたので、野良ギタリスト活動が滞ってしまった。今日でもろもろ済んだので、落ち着いて取り組みたい。