新型ジムニー試乗顛末記
本日も晴天なり。暑いが出かけるとするか。
♪ ス・ズ・キ!
♪ ス・ズ・キ!
♪ かぁもんべいべー じむにぃ
♪ 新型試乗するよ
♪ かぁもんべいべー じむにぃ
♪ ワクワクがぁ 止らなーい
・・・て事で話題沸騰中の新型ジムニーに試乗します。今回はスズキの販売店にスズキ車で乗り付けるので問題無し。
「もし。そこの髭メガネの方」
私かな? なんだい若い衆。
「もしかすると20年ぶりにフルモデルチェンジしたJB64型ジムニーの試乗に行くのではありませんか?」
そうだけど、なんで解ったんだ?
「ワクワクがダダ漏れですよ」
それは気が付かなんだ。で?
「後生でございます。おらも連れて行ってくだされ」
なんだ、乗ってみたいのか。
「間近で見て触って乗ってみたいだっちゃ」
仕方ないのう。私の黒スポに乗りたまえ。連れてってやるけんのう。
て事で知り合いの若い衆と連れ立って向かった。当ブログに書いた覚えはないけれど、実は私、JA71幌車→JA11ハコ車と乗り継いだ事があるほどのジムニー大好きおじさんだったりする。なので、あまりに楽しみでうっかり歌ってしまったのだった。
あ、暑い・・・さあ、販売店に着いたぞ。たのもーう。
「いらっしゃいませ、お客様」
ども。犬派か猫派かといえば犬派。好きな三樹夫は成田三樹夫でお馴染み、あ〜さんと申します。ジムニーの試乗に来ましたよ。
「お車ご用意出来ております」
グレードXCのシフォンアイボリーメタリック・ブラック2トーンルーフ5MTが出迎えてくれた。LEDヘッドランプにターンランプ付きのドアミラー。足下は小洒落たアルミホイール。かっこよろしいのぉ。けど、色はメタリック感はなくて、ベタのアイボリーみたいだな。
インテリアデザインもイカしてるぅ。メカニカルな感じがいいね。メーターの間にはマルチディスプレイがあるし、ナビの位置も今時だし、程よいサイズの革巻きステアリングホイールには、オーディオコントロールとクルーズコントロール(!)のスイッチがあるし。なんと車線逸脱警報まで付いている始末。最新の車だねぇ。ただ、ステアリングの革は薄くて、以前に設定されていた「モモ社製革巻きステアリング」には遠く及ばないね(使ってました)。インパネ等の質感はプラスチッキーで軽自動車のそれだしね。だがデザインはとても良い。
エンジンはR06A型ターボが縦置きで搭載されている。前のK6Aはターボなのにレブリミット8,000の謎の高回転型エンジンだったが、これの方が扱い易いね。JA11のF6Aよりトルクフルだしね。良いエンジンだと思う。
JA71/11にはなかった「ちゃんとした」後部座席。スイフトスポーツより広いでやんの。びっくり。大人4人が普通に座れるよ。座ってみたが、左右の窓が立っているんで圧迫感もない。その代わり荷室はミニマムだ。だけどこの車は1人か2人乗車で後部座席は畳んで荷室として使うのが「正しい」使い方なので、そう考えれば広くて使える荷室であると言えるだろう。畳めばフルフロンタルに、いやいやフルフラットになるしね。
XCは最上位グレードだそうで、ヘッドライトウオッシャーまで付いていた。至れり尽くせり。
さて、見せてもらおうか、新しいジムニーの性能とやらを。
運転席に私。若い衆は助手席。その後ろに販売店の方で出発。クラッチのミートポイントが黒スポに比べて大分手前なので戸惑うが、動き出してからは前記したように扱い易かった。おじさん3人乗ってこれなら1人2人乗車なら快適なのではなかろうか。重さは感じないし、乗り心地は背の高い普通車と変わらない。サスペンションが板バネだった頃とは隔世の感があるね。
大きな旋回時はステアリングを結構ぐるぐる回すことになるが、これも慣れるだろう。ブレーキのフィールも自然で問題なし。ボデー(この車の場合フレームか)も捻れる感じもしないし、丈夫そうだ。幌車はヘロヘロだったよなぁ。
特筆するべきはシフトフィールで、歴代ジムニーどころかZC31Sよりもショートでカッチリでびっくり。渋々作ったんじゃない事は明白だ。アルトワークスも素晴らしいそうだか、ジムニーもデザインとこのシフトフィールだけでも買う価値があるくらいだ。
街中で左折を繰り返すだけの試乗で気が付いたのはこれくらいかな。ところで納車1年待ちって本当ですか?
「はい。おかげさまで好評でして、かなりのお時間頂いております・・・」
話し振りでは、1年どころかって感じだったよ。売れ過ぎだろ、ジムニー。さて、試乗グッズを頂戴して帰るとするか。どもでした。
「いやぁ、助手席に座ってるだけでも楽しかったな。ジムニーって楽しい車なんですね!」
気づいたか若い衆。そうなんだよ、底抜けに楽しいんだよ、ジムニーて。セカンドオーナー、サードオーナーと乗り継がれて平均車齢20年を誇るのはその為だ。そもそも見た目がカッケーので所有する喜びがあるし、特殊な使い方をせずとも雪道で解る異様な走破力は魅力でしかない。私は大雪の朝、通勤で山を越える際に、毎度「除雪車を追い越して」除雪前の峠道を走破していた。除雪前に通行する者など誰もいないドアが開かないほどの積雪でも走り切れた。ジムニーとはそう言う車だ。最新のジムニーが最良のジムニーならば、新型がどれほどのポテンシャルを有しているかは推して知るべし。
結論 新型ジムニーは乗用車感覚で乗れる異常に悪路走破力の高い車である。以前のように「ジムニーだから仕方ない」と我慢する要素は既になくなっている。納車まで1年以上待てるのならすぐに判を押すべし!
欲しい欲しい欲しい。
「旦那、買っちゃいますか?」
は? 買いはしませんけど。なんで?
「欲しいがダダ漏れですよ」
そうかい。気が付かなんだ。だが、いずれは乗る事になるだろう。終の車はジムニーと決めているからね。
ボデーカラーも色々あって妄想が捗るなぁ。
オプションのカタログの厚いこと。こんなのまであるし。イカしてるぅ。
お昼を食べて落ち着こう。
黒スポを2020年3月までに買い替えるのは決定事項だ。もし次車をジムニーにするならば、すぐにハンコ押さなくてはならないだろう。現実的ではないよな。その前に現行スイフトスポーツZC33SかロードスターND5に乗りたいしね。
今のところNDロードスター、ZC33スイスポ、そして今回試乗したJB64ジムニー。この3車種が有力な候補だ。海老フライも3本で卵でとじられている。スーパーの総菜とは違うインチキなしの海老だった。美味しい。いい店見つけたな。
その時まで散々妄想させてもらうとしようか。その間に触手が動きそうな新たな車種が登場したりして(そんな噂もある)。うへへ、楽しみ過ぎる。
次期マイカーの候補が増えてしまった。困った困った(嬉しい悲鳴)。