あ〜さんの音工房

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『ソナチネ』への道 その3

 第1楽章の暗譜を終了。この楽章もかなりの調整を必要とした。譜面通りにはとても弾けない。逆に上手いこと整えたので、この楽章はなんとかなりそうだ。問題なのは第3楽章だ。練習を重ねてもどうにもならない可能性が出て来た。しかし、これ以上の調整は致しかねる。やるなら弾けない箇所を省略するしかないだろう。だが、それは出来ない相談だ。困った。

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 アルペジオは弾けない。632123を4本指で試みたが、玉砕。やはりa指を連投するのは無理だった。3本指でやるしかないが、6から3へ移動する際にタイムラグが起きてしまい、さらには間の5,4弦に擦ってノイズが(または実音が)出てしまい、何が何やら。当然速度も上がらない。

 a指は連続する和音でも「むにゃむにゃ」した感覚に陥ってしまい、演奏困難になる。なるだけa指を使わない運指を検討しているが、頼みのi,m指まで後半の「同音4回連打」で動かなくなる始末。ここまで問題が多発するとは予想外だった。i,m指に関しては理由が解らないし、とても困っている。

 第1楽章の困難箇所は練習を重ねることで克服出来るだろう。第3楽章は音の並びだけでなく、左右の手の運指のしっかりとした「俺様版」を作って、小さな単位で個別に練習を進めて行く他ないだろう。とにかく弾けなくては表現云々しようがないのだから。手や腕を痛めることのないように無理をせずに、合間に第2楽章を読み進めるなどして、じっくりと取り組もう。

 かつてない高さの壁だ。なんとか乗り越えなければならないぞ。こんな時はモチベーションが物を言う。イマドキは精神論など時代にそぐわないのだろうが、スポーツ選手だって引退する時にはやる気が失せているものだろう。やる気、勇気、根気だ。気合いだ、気合いだ、気合いだ。元気があれば何でも出来る。大金があれば大統領にもなれる。ペーパーカンパニーを作ればクルーザーも買える。元号が変われば詐欺だってできる(よいこはやっちゃダメ)。見える、見えるぞ。年末には『ソナチネ』を弾き切って感涙に咽ぶ私の姿が。とにもかくにもモチベーションを保つことだ。どれだけ困難があろうとも、やるしかない。