MAZDA3 FASTBACK に試乗
どうやら台風も逸れたようで、試乗日和となった。
マツダ3 15S Touring 2WD 6速AT。結論から言えば、必要ならば是非欲しい1台だった。
試乗車は地味に良い色でお馴染み、マシーングレープレミアムメタリック。
チタニウムフラッシュマイカのセダンもあったが、ディーゼルエンジンだったので今回はパス。ロードスターと同じ1,5ガソリンエンジンのファストバックに乗せてもらった。
エクステリアデザインは見ての通り美麗だ。インテリアは豪華絢爛な訳ではないが、優れたデザインを質感で支えている感じと言えば伝わるだろうか。
高級感があるとか、質感が高いって事じゃないんだが、いい感じではあるのだ。
ファストバックは後部窓が上下に狭いが
後部座席は見た目に反して充分な余裕がある。これは意外だった。
後方視界を補うためにオプションで360度ビューモニターが設定されている。これは便利な機能だが、後退する先が往来だとセンサーが反応して、アラートが鳴りっぱなしだ。
運転席に納まってみると、背面全体を包み込んでくれる相変わらずの良いシートだ。パーキングブレーキレバーが無くて戸惑うが、スイッチでオンオフする仕様だった。三眼式のメーターはシンプルで見やすいが、パドルシフト無しでDレンジに入れっぱなしだったこともあって、走行中はほぼ見ることは無かった。なぜならフロントガラス下部に映し出されるアクティブ・ドライビング・ディスプレイが装備されていたからだ。
ダッシュボード奥からフロントガラスに照射されるようだ。目線の移動が全く無くなるこれは非常に有効で、ロードスターにもこれとレブインジケーターがあればなと思った。
45扁平で18インチの大振りなタイヤが装着されていたが、乗り心地はやや固めではあるが、強い突き上げなどは感じられなかった。前席は静かだしそれほど揺れもない。後席も静かだが、揺れは2割増し。おじさん3人乗車で、走行距離が400キロを越えた足回りの慣らしは済んだ状態なので、これが常態と思われる。
荷室も広大であるので、大人4人で快適に遠出出来ることだろう。アイドリングストップの再始動もキュルキュルせず走り出しもスムーズ。マツダコネクトも進化して更に扱い易くなった。この車が¥2,273,880税込からの価格設定だなんて、とんでもないバーゲンプライスだ。マツダはどうかしているとしか思えない。
どう見ても下町育ちのスイフトと違い、マツダ3には育ちの良さと言うか、山の手感が漂っている。実際に山の手で若夫婦が乗っていても違和感無く街に溶け込むことだろう。治安の良い街でスマートに運転して欲しい車だ。煽り運転ダメ、絶対。
CX-30の登場は年内だとか、それはCX-3の後継だとか、CX-3とCX−5の間の車種なのだとか、デミオはMAZDA2に車名が変更になるだとか、2ローターのロータリーエンジンが搭載されるだとか(!)、ロードスターは2021年にフルモデルチェンジしてNE型となり、小排気量ターボエンジンが搭載されるだとか、巷はざわついているようだが、販売店では何の情報も把握していないそうだ。餅つけ落ち着け。
全幅1,795ミリは個人的には限界。これより幅があると楽しく運転出来ない。ちなみに私は中型免許保有者で全幅2,200超、全長8,000超の車両の運転経験もあるが、仕事で運転するのと日常で楽しく運転するのとでは全く違う。ただでさえ凶器を走らせているのに、狭い道でのすれ違いや、駐車時など、幅の広い車はストレスの元だ。愛車は小型軽量でキビキビ動くものに限る。
やっぱあれしかないんだよな、あれしか。借金の算段をするか。そうしよう。