あ〜さんの音工房

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磁力付きドレンボルトに鉄粉付いてなかった話

 どうも。車のドアに左手の親指を挟んだ者です。年取ると変な怪我して困る。みなさんもお気を付けあれ。

 さて、オイル交換してドレンボルトを外してみた。キラキラな鉄粉なんて付いていなかった。黒い澱の様な物は付いていたが、これは鉄粉ではないだろう。

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  そもそもオイルフィルターがあるわけだから、そこで捕まっていなければおかしい。オイルパンに不純物が溜まるとしたら、オイルそのものが変形した物であるはずだ。例えば乳白色のどろどろとか。あれは水分とオイルが反応したものらしい。

 ただし、オイルフィルターはバイパスする可能性があるので注意が必要だ。フィルターが目詰まりを起こした場合、オイルパンにオイルが降りて来なくなる→オイルが吸えなくなってしまう→油膜が切れるのを防ぐために、極端に詰まった場合にはフィルターを通さずにオイルはオイルパンに戻って来る。

 今回は磁力付きドレンボルトと同時にオイルフィルターも交換したので、その可能性はない。磁力付きドレンボルトは、少なくとも中古のエンジンには必要はないようだ。仮に新車のエンジンの内部で鉄粉が出て、それが悪さをするとしたら、新車のドレンボルトは初めから磁力付きなんじゃなかろうか。しかし、そうはなっていない。メーカーは必要ないと判断しているわけだ。ではなぜ必要のない代物が市販されているのか? これは300円だったけど、ブランドものなんかボルト1本が1500円もするんだぜ。謎だよ。

 トヨタマツダロータリーエンジン車を除く)、スズキの各メーカーは、慣らし運転の必要はないと公言している。では、私が新車を購入したらどうするか。

 絶対に慣らし運転をする。

 世間には新車のエンジンに「あたり」を付ける必要はないとの話もある。もろもろ精度が上がったので、暖気して各部のクリアランスが適正になったら、普通に走ってくれ、と言うことらしい。金属部品が擦れあって金属粉が出ることなんて、そもそもない又はとるに足らない、と言うことらしい。だからメーカーはエンジン内部で出た鉄粉を除去するためにドレンボルトに磁力など付加しないのだ。そもそもピストンもシリンダーもアルミなのに、どこから鉄粉が出ると言うのだ。ピストンリングは鋳鉄なのか?

 だとしても、エンジン内部で金属が擦れあう部位がなくなったわけではないので、少なくとも馴染ませることは必要だろう。特に高速で動くピストン(ピストンリング)とシリンダー、そして一般にはひとつのシリンダーに対して2つずつある吸排気バルブは綺麗に馴染んでくれと願わずにはいられない。なので1000キロは3000回転を上限として走行する。その間はペダルをベタ踏みしない。ブレーキやサスペンションはもっと少ない距離で馴染むので、特に気にしない。済んだらエンジンオイルとオイルフィルターを交換する。そのあとは1000キロを目安にして「急」の付く運転はしないように気をつける。2000キロも走れば運転手も車に馴染むので(運転操作だけでなくナビの使い方や、エアコン、オーディオの操作など含めて)もう1度オイルとフィルターを交換して終了とする。

  その後は走行を楽しむが、暖機運転を心がけ、短距離走行は避ける。暖気は上記した各部のクリアランスの為、短距離を避けるのはエンジンオイルの劣化を避ける為だ。エンジンオイルに熱が入らないと、乳化が起こる。劣化したオイルは所定の性能を発揮できないし、様々な添加剤も減り続けるので、今も徒歩通勤して短距離走行しないようにしている。そもそもエンジンオイルは走行しなくても酸化するし、動かせば空気中の水分やガソリンが混ざるしで、どうしたって劣化し続けるのだから、早目に交換するに越したことはないのだ。

 車に関しては数限りない都市伝説が蔓延っているので、基本、経験則を信じる他ないよ。慣らし運転しないのも結構。もっと細かく慣らすのも結構。オイル交換も5000キロごとでも半年ごとでも好きにやれば良いんだ。最適解は人それぞれ違うのだ。それで良いんだ。