あ〜さんの音工房

アーカイブはこちら→http://akeyno.seesaa.net/

錆NG(2年ぶり3回目)

「これは1度見に来てもらわないと・・・」


 マイカーを車検に出したんだけど、見に来いって連絡が来た。長年乗っている自分の車なんだから見飽きてるのにと、渋々行ってみると・・・。



 ひぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ。す、隙間がぁ!



 そこら中が錆で朽ち果てており隙間だらけだ。



 ここに至っては穴が空いている。道理でふとした段差でもガクンガクンするはずだ。剛性どうこうの話じゃないんだよ。これは酷い。車検に通る訳がない。いやぁ、サビで弱っているのは解っていたけれどここまでとはね。タイヤハウスに錆び止め塗ってる場合じゃなかったよ。


「どうします?」


 どうもこうも後3年乗るつもりなんだからさ、穴塞いで車検通してもらうしかないよ。


「じゃ、見積もって連絡しますね」


 よろしくメカドック


 ・・・いやぁ、参った。ここで散財するのは痛い。次期マイカーの繋ぎにしょーもない軽自動車買ったとでも思うしかないか・・・参ったな。


 実は先日、超絶朗報が舞い込んで来ていたんだ。一流ギター製作家中野潤氏がスチューデントモデル作るってんだよ。



 見ての通り装飾を極力省いてコストダウンを試みているんだけれど、クラシックギターの場合工作の行程は省けないんでね、コストパフォーマンスは異常に高い。装飾の他は材の質を落とすくらいしかやりようもないはずだが、ここの工房には変な材はないからね。黒檀の指板は最高レベルだし、わざわざよろしくない材を仕入れるとも思えないし。なにより「中野潤」のラベルがつくんだからな(これ重要)。なので「すみません、生涯学習としてギターを学んでいる初老の野良ギタリストですが、私にも学生モデルを作ってもらえんでしょうか・・・」と来月にも商談に行こうかと目論んでいたのになぁ。車検通すのに諭吉を動員しなければならなくなったので、水泡に帰す。はぁ、やっと中野ギターオーナーになれるかと思っていたのに残念だ。きっと中野ギターには縁がないってことなんだろう。今後も工房を訪ねる時には小さくなって行くとしよう。


 錆って怖いね。どうなることやら。