あ〜さんの音工房

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エッセイ風の読み物

不思議にインフレの話

最後のツアーと銘打って、キッスが来日するそうだ。 さらばKISS!これが最後の来日公演! 全5公演でお代はSS席¥25,000 S席¥20,000 A席¥15,000。どでかいセットを組むとして東京ドームだとアリーナとスタンドで4万人超くらいの動員か。メンバーのみなさん…

怪談ではない話

こんな話を聞いた。湖畔のサイクルカフェで友人が目撃した怪異。 リフトアップしたジムニーが(JB23型)山道を登って来ると、カフェの隣にある公共の駐車場に止まった。リフトアップに興味があった友人は、それとなく車を眺めていたが、どうも中の人の動きが…

再掲載祭り=2015年02月24日分

シンクロニシティ? 探し物をしていると、本棚の隙間からこんなものが。 おしゃれデパート『ジョルナ』のノートだ。どうやら15周年の記念グッズのようだが、どうやって手に入れたのかはまるで覚えていない。何か書いてあるのかと開いてみると楽典の勉強をし…

再掲載祭り=2015年02月20日分

スピーチ 先日の選挙で当選した偉いさんが初登庁するってんで朝8時半から寒い中お役所前での出迎えに駆り出された。別に愚痴っちゃいないよ。なんなら恩人なんだから、この方は。拍手も多めにしといたしね。市民タイムスかなんかが取材に来ていたから、笑顔…

ポール・アダムとオールド・ヴァイオリンの話

ポール・アダムとオールド・ヴァイオリンの話 ポール・アダム作『ヴァイオリン職人の探求と推理』を読了。面白かった。ストラディヴァリは出てこなかったけれど。(久しぶりに文字数多めなので以下は時間のある時にどうぞ。とても長くなってしまったから) …

ヴァイオリン職人が推理する話

昨年末ジェフリー・ディーヴァーの長編『ウオッチメイカー』を読み終えて、引き続き短編集『クリスマス・プレゼント』も読了したが、モヤモヤしている。どちらも読み通すことは出来たが夢中にはなれなかった。枯れ木を見ているように思えたからだ。長い割に…

再掲載祭り=2014年06月04日分

過ぎたるは及ばざるが如し 暑い。6月に入った途端、狂ったような日射しが降り注いでいる。まるで1980年前後の渡瀬恒彦が如く牙をむく太陽には、白旗を揚げる他ない。梅雨はどうしたのかと問えば、同時進行中なのだそうだ。気候は不安定この上なく、夕立どこ…

再掲載祭り=2014年03月15日分

ブランコ 子供たちの楽しみを奪う光景だ。 怪我をした子がいたのだろう、きっと。それは、かすり傷程度のものだったのかもしれない。大惨事だったなら、丸ごと撤去されていただろうから。もしかすると、予防策なのかもしれない。気を利かせた大人が、事故が…

再掲載祭り=2014年02月20日分

狸じじい 以前から気になっていた「チーズと私」という本を引っ張りだしてみた。安易だが中身を的確に表しているに違いないタイトルのその本は、逆にだからなんだという思いで今まで読むことはなかった。 親父の蔵書にはオーパーツが存在するが、これも謎本…

再掲載祭り=2014年02月18日分

列車にゆられて 列車の旅にウォークマンは欠かせない。 その昔はゴキゲンなナンバーをテープに入れて ガチャガチャ持ち運んだもんだけど 今ではこの超小型ラジオ付きジューク・ボックスで 事足りる。便利なもんだ。 ////////////////////////// TOKYO FMをキ…

再掲載祭り=2014年02月17日分

違和感のある街並 「世界ふれあい街歩き」を観ていると 諸国には何故あれほど古い建物が残っているのかと (そして、そこに住めているのかと)不思議に思うことが多々ある。 所によっては街なかに「遺跡」が そびえ立っていることも珍しくはないが まるでそ…

再掲載祭り=2014年02月14日分 その2

驚いて廃刊 「エフエムて何?」とか「ラジオって音だけの奴でしょ? 知ってるけどどうやって聴いたら良いのかわかんないんだよね」などの嘆かわしい状況になって久しい。 最後のFM誌としてお馴染みのFMファン。スピーカー工作愛好家にも愛されていたが'01年…

再掲載祭り=2011年03月02日分

継続は力なり、とは良く言ったもので、続けるうちに段々とエッセイ風の記事が書けるようになりました。読み返してみて面白かったのは、この2編です。 蜘蛛の糸 軒先に蜘蛛が巣を張っていた。 美しく、しなやかな糸で紡がれたそれが 実は罠なのだとは誰も気…

見えなければ空襲だ

すっかり暗くなった20時頃に始めの一発が打ち上げられて、近所の花火大会が催された。 河原から発せられるそれは、自宅の私からは音は聞こえども見えはしなかった。パチパチとした軽い音と、ドォンとした巨大なティンパニが炸裂したような音が、間を空けて交…

無くなるもの、見つかるもの

この頃無くし物が多くて困る。絶対に家のどこかにあるはずなのに、見つからないのだ。まずギターのケースが行方知れずだ。ヤマハのクラシックギターが入っていたソフトな入れ物なんだが、あんながさばるもの置ける場所は決まっているので心当たりを探すんだ…

青空に吹く風

いつ振りだろう、朝から青空だ。 昨夜の雨が人の世のどろどろを洗い、河に流した。嫉妬、羨望、妬み・・・あれこれを飲み込んだ濁流が唸り声を上げている。あの先はきっと地獄の一丁目。阿鼻叫喚が聞こえて来るかのようだ。 寒風が吹き抜けた季節は終わり。…

思い込みあれこれ

長いこと世界一ビールを飲んでいるのってドイツの人たちだろうな、と思い込んでいた。そうではないのだと知ったのは2010年頃のことだ。当時の1人あたりのビールの年間消費量は、第1位チェコ、第2位アイルランド、第3位がドイツなのだった。我々日本人が…

ラジオと読書

午前零時からTFM『ジェットストリーム』を聴くのが習慣になって久しい。 http://www.tfm.co.jp/jetstream/ この番組は、機長・大沢たかお氏の「ジェットストリーム」と4度繰り返すコールで始まるが、なんで4回なのだろうと不思議に思っていた。社名や商品…

作家になんてなるもんじゃねぇ

おかしい、見間違えだろうか。こんなことあるはずないのだが。でも、まあ、とりあえず・・・ポチッとな。 2日後、本当に届いた。 志水辰夫(以下、敬愛の念を込めてシミタツ)の『冬の巡礼』(単行本)が50円(税・送料込)。嘘のような本当の話だ。50円っ…

スピーチ

先日の選挙で当選した偉いさんが初登庁するってんで朝8時半から寒い中お役所前での出迎えに駆り出された。別に愚痴っちゃいないよ。なんなら恩人なんだから、この方は。拍手も多めにしといたしね。市民タイムスかなんかが取材に来ていたから、笑顔の私が見切…

ポール・アダムとオールド・ヴァイオリンの話

ポール・アダム作『ヴァイオリン職人の探求と推理』を読了。面白かった。ストラディヴァリは出てこなかったけれど。(久しぶりに文字数多めなので以下は時間のある時にどうぞ。とても長くなってしまったから) 本編に入る前に登場人物が列記されていて、過去…

過ぎたるは及ばざるが如し

暑い。6月に入った途端、狂ったような日射しが降り注いでいる。まるで1980年前後の渡瀬恒彦が如く牙をむく太陽には、白旗を揚げる他ない。梅雨はどうしたのかと問えば、同時進行中なのだそうだ。気候は不安定この上なく、夕立どころか氷が降る始末。何がな…

窓の外では

朝から暖かい。窓から見える枝の先に、初春の名残が揺れている。 「日中は25度まで上がるでしょう」スマホで流れるラジオから『TOKYO FM』が聴こえる。昨日まで朝のうちはストーブに火を入れていたと言うのに、東京では初夏なのか。窓の外で行き交う車列に目…

ブランコ

子供たちの楽しみを奪う光景だ。 怪我をした子がいたのだろう、きっと。それは、かすり傷程度のものだったのかもしれない。大惨事だったなら、丸ごと撤去されていただろうから。もしかすると、予防策なのかもしれない。気を利かせた大人が、事故が起きる前に…

狸じじい

以前から気になっていた「チーズと私」という本を引っ張りだしてみた。安易だが中身を的確に表しているに違いないタイトルのその本は、逆にだからなんだという思いで今まで読むことはなかった。 親父の蔵書にはオーパーツが存在するが、これも謎本のひとつで…

列車にゆられて

列車の旅にウォークマンは欠かせない。 その昔はゴキゲンなナンバーをテープに入れて ガチャガチャ持ち運んだもんだけど 今ではこの超小型ラジオ付きジューク・ボックスで 事足りる。便利なもんだ。 ////////////////////////// TOKYO FMをキー局とした地方…

違和感のある街並

「世界ふれあい街歩き」を観ていると 諸国には何故あれほど古い建物が残っているのかと (そして、そこに住めているのかと)不思議に思うことが多々ある。 所によっては街なかに「遺跡」が そびえ立っていることも珍しくはないが まるでそこにあるのが当たり…

百聞は一見にしかず

火曜から来客でバタバタとしていた。していても構わないが椅子を占拠されて参った。コンピューターに向かう椅子だ。なので暫く更新が滞ってしまった。書くべき事はあったのに。 その車はカーブミラーに映った。なので私は登るのを止め待避スペースの手前で待…

雛燕

巣立ったは良いがアスファルトで這いつくばっている雛燕。そんな所に居たんじゃ即ゲームオーバーだ。 「お前か、寄ってたかってバッタやミミズ運んでもらっていた奴は」 「はあ」 まだ生え揃っていない翼をパタ付かせながら雛燕は言った。 「見せてもらおう…

これまでの『あ〜さんの音工房』エッセイ風の読み物編

継続は力なり、とは良く言ったもので、続けるうちに段々とエッセイ風の記事が書けるようになりました。読み返してみて面白かったのは、この2編です。 蜘蛛の糸 軒先に蜘蛛が巣を張っていた。 美しく、しなやかな糸で紡がれたそれが 実は罠なのだとは誰も気…