春は遠いのか？

　サザンオールスターズが10年ぶりにアルバムを発表するってんで、ラジオでやたらと流れていて有り難い限りだが、その合間を縫ってスピッツの『春の歌』やユーミンの『春よ、来い』などが聞こえて来ている。今日は『啓蟄』（春の暖かさを感じて冬ごもりしていた虫たちが這い出て来る頃）。虫は見かけなかったが人はどこからか這い出して来たようで、五十日でもないのに週末の交通量はいつに増して多く、左折の車たちが滞って国道の交通を妨げていた。確かに昼過ぎの数時間は暖かに感じられたが、朝はまたしても霜軍曹が車窓を埋め尽くしており、夕暮れの風には首をすくめているのだった。

　寒さにも飽きてしまったので、そろそろ虫でもなんでも出て来て欲しいところだが、周りの予想屋たちは「もうひと降りあるだろう」と警戒を解いてはいない。タイヤ交換ももうしばらく先になりそうだ。
　明日は天気が崩れるらしい。ちゃぷちゃぷして温まろう。春はまだ遠いようだ。