母校はもうない話
親方の工房片つけしていたら出てきた教本？を頂戴した。
これを読み込めばナイスなロック野郎になれるに違いない。このところエレギを弾いているけど、来ているのは俺史上空前のブルースブームだったりする。ブルースは出自からして暗いので、避けていたジャンルではあるが、ゲイリー・ムーアを超絶リスペクトしている身なので、やるだけやってみたい。
今は亡き母校の校歌をブルーススタイルで編曲してみた。校歌なので元は混成四分合唱のピアノ伴奏だ。
未だに歌える名曲が、なぜこうなったかだが、切っ掛けはクラプトンだったと思う。渋谷のタワーレコードが、まだ宇田川町にあった頃、店頭に平積みになっていた新譜「MTVアンプラグドライブ」を購入したが、これがディスクで聴いた初めてのクラプトン体験だった。この盤は直後から大評判となりアンプラグドブームを巻き起こす歴史的名盤となるが、そんなこと知る由もなかった。録音も演奏も良かったので愛聴したが、特に印象深かったのが、スローなブルースに編曲されていた「いとしのレイラ」だった。
もう一つは「スローなブギにしてくれ」で、これは本人がギターで弾き語りしている動画を観たら、ブルースな編曲だったのだ。これも強く印象に残っていて、いつかこの感じやってみたいという思いが、今回のブルースアレンジに繋がったのだと思う。
歌謡曲/ロック/クラシック育ちの身には、12小節が単位のブルースは今ひとつしっくり来ないのだが、この機会にやるだけやってみようと思う。ブルースマンにはなれそうもないけれど。
だろうなと思ってはいたが、母校がなくなるのは様々な感情が湧いて来るものだな。素晴らしい校歌も忘れ去られて行くのなら、残念だ。本町田西小学校は、ベッドタウンに建てられた新興校だったから、歌詞も平明でとても親しみをもたれていた。校歌の名曲選手権があったら、上位にあっても不思議ではない名曲だ。たまには思い出して歌ってみようかな。そうしよう。
