近況・中野ギター工房 '15
久しぶりに『中野ギター工房』にお邪魔してみると、丁度納品されるところだった。
中野潤最新作はトーレスレプリカ。俗にいう『FE17タレガモデル』だ(トロナボスはなし)。当ブログに集うみなさんにはお馴染み。以前掌編小説に出て来たあれね。
http://d.hatena.ne.jp/akeyno/20140212/p1
相変わらずの素晴らしい仕上がり。ブリッジをご覧ください。
オーナーさんと話したところ、ギター製作を志したが挫折。今後は演奏を覚えたいということだった。せっかくの良いギターなので是非と薦めておいた。楽器は弾かなけりゃ宝の持ち腐れだ。
よく見るとラベルに金の縁取りが。上品だね。
私の「最も手元に置きたいギター」筆頭の『FE17』だが、叶うとすれば
1・・・名演奏家になって「是非弾いて下さい」と献呈してもらう→可能性皆無。
2・・・なんとか諭吉をかき集めてオーダーする→わずかに光は見えるが、錆のない車を都合するのが先。
高嶺の花を望む以前になんでも良いからクラシックギターを買い求めるべきかも(正論、多分)。
トーレスモデルはもう1本製作中だった。こちらは木製トロナボス付き。
凝りに凝った口輪。美しい色彩。気の遠くなるような時間と技術の結晶だ。何度も書くけど、値切るの駄目、絶対。失礼だからね。
『FE17』は近々オーナーさんと海を渡るのだそうだ(国内ですが)。是非ともたくさん弾いて、よく手入れしてあげて欲しい。故障かな、と思ったらすぐに製作者本人に連絡を。決して自分でなんとかしようとしてはいけません。
なんだか私も演奏意欲が湧いて来たな。久しぶりに我が家のエレガットを引っ張り出してみようか。良い楽器って眺めただけでも心動かされるものだ。不思議だけれどね。