トミカのディーノ246GTが凄い
先日話した3台の内の1台が納車。トミカリミテッドヴィンテージ ディーノ246GT Tipe Mだ。
大きくて立派な箱だ。リミテッドは箱から違うのか、デザイン性も高い。
下へも置かぬ扱いで、開ける前から期待しか無い。
ミラーは各自で取り付け。それがトミカのスタンス。ここでも変わらず。
蓋を開けるとこの車のプロフィールが迎えてくれる。
それを外すとやっとお目見え。ディーノは定石通り袋詰めにされた上に、緩衝材に斜めに鎮座していた。トミカプレミアムですらピチピチの箱にぎゅうぎゅう詰めにされていると言うのに、本体以外にいくらかけてんだろか。
そしてこの立派な箱の底にライナーに付いたミラーが収められていた。
さて、実車はこんな感じ。
ティーポMはフェラーリがフィアット傘下に入り、ディーノの量産を進める過渡期のモデルで、製造は1971年のみ。生産台数わずかに507台だそうだ。トミカが省略しているのはミラーの他バンパー中央のプロテクトラバーと、フロントフェンダーにあるべきウィンカーランプくらいか。また画像はオプションのワイドホイールとタイヤを装着しているが、トミカはナローである。
本体を見て行こう。均一な厚過ぎない塗装で、角も良く出ていてのっぺり感は無い。不均等でのっぺりでお馴染みのギブソンの塗装チームも見習って欲しいものだ。ツヤツヤしているので軽く磨いていると思う。鼻先にはディーノのバッジも当然付く。
GTはライトカバー付き。
美麗なプロポーションの再現度は高い。窓枠もきれいに塗られている。鍵穴、ピニンファリーナのバッジも表現されている。タイヤの扁平率もバッチリでパターンも良い感じだが、エアインテークに穴は無い。
ランプはクリア部品。加飾リングやバックライトなど細かく塗り分けられている。ゴムが省略されたバンパーだが、無骨さは良く表現されている。排気管には穴が開けてある。
実に精巧だ。金型自体が良く出来ていると思われる。これがトミカリミテッド、トミーテックの力か。箱以外にもしっかり金をかけたようだ。
このチリでエンジンフードが開くのが凄い。可動部分のチリツラ大雑把でお馴染みのトミカとはまるで違う。
横置きされたV6エンジンも素晴らしいが、ステーがないので開けたまま展示出来ないのは残念なところ。
トミカリミテッドヴィンテージ ディーノ246GTはご覧の通り素晴らしい完成度だった。これまで手にしたことのある「平トミカ」や「トミカなんちゃらかんちゃら」とは比較にならない。京商の1/64シリーズの足下にも及ばないと思っていたトミカだが、「リミテッド」は全くの別物と言うことらしい。このシリーズ、もう1車種届く予定なんだが、期待が高まるね。きっと素晴らしい出来に相違ない。楽しみにしておこう。