風吹のロータスに会いに行った話 前編
「暗いうちからどちらへ?」
ちょっと無限大の彼方まで。ねずみ号に火を入れるとするか。
働く車だらけの中ひた走る。運ちゃんたち、お仕事お疲れさま。ライト点けたままエンジン切るとバッテリー上がっちゃうぞ。道中安全運転で頼むよ。あんたの運んでる荷物、俺がポチった物かもしれないからな。
夜が明ける。
綺麗だな。
こんな風景を見ると、この世も悪かないと思っちゃうんだぜ。清々しい心持ちになるね。
高速降りてコンビニで休憩の図。意外とすんなり無限大の彼方に到着。
この辺りは絶賛開発中。
宅地開発はもちろん企業誘致も上手く行っているようだ。
インターもバッチリ。元は農地と荒野?だったのか知らないが、平で広い土地があるおかげで
アウトレットモールも出来る。
なんでしょう、この異国感。やって来ました、ここは茨城『あみプレミアム・アウトレット』。
隅にこっそり駐車して爆買いだ。「軍資金はどこから?」。黒スポが売れたので旅行も出来る爆買いも出来る。あるうちに使っちゃうんだぜ。
リーバイス。
チャンピオン、&モア。今日はこのくらいにしといてやるか。金額的にはたいして使ってませんけど。よし、昼食だ。
しかし、平日の昼間にみなさんどっから集まって来るのやら。
晴天の中半日歩いて楽しめた。さあ、今夜の宿へ向かおう。
ここらは基本片側2車線あるので煽り運転がないし、交差点には右左折レーンあるのでとてもスムーズに走れる。市街地で渋滞はあるが、それは交通量が増えたからで、まるで動かないなんてことはなさそうだ。バイパスや立体交差も多くあって、走りやすい。いいとこじゃないか、茨城。なんで魅力度ランキング最下位なんだろか。不思議だ。
早々にチェックインして夕食を摂りに行こう。
「名称のない道路」に案内されてますけど。近道なのかな。まあいいや。散歩を楽しもう。
ホテルの周辺は普通に住宅街だ。
いつもは自然の息吹の中歩いているが、人々の暮らしを感じながらの散歩も良いもんだな。
俺のこれまでの勝手なイメージだと、群馬・茨城・栃木は「魔の三角地帯」で魑魅魍魎が跋扈していると思い込んでいたけど、そんなことないな。昔の町田や新宿・池袋の方が余程ヤバかったよ。少なくともつくば市の中心部は住みやすいんじゃなかろうか。意外だったな。
ウッドストックて茨城にあったのか。知らなんだ。
そうこうしている内に『とんかつとんQつくば本店』に到着。おぉ、後光が射している。夕食も揚げ物食べちゃうんだぜ。
「いらっしゃいませ。ボックス席いかがでしょうか、ご案内致します」。なかなか出来そうな接客の兄さんだな。味も期待して良さそうだ。時間が早いんで、まだ空いているし、ゆっくり出来そうだ。ありがたい。
「まずはごまを擦ってご準備ください」。ごま擦るの得意なんだぜ。
上手に擦れました。
ソースを入れて準備完了。
「牡蠣は塩がおすすめです」。1月末まで用意されていた広島の牡蠣を堪能。これは美味しかった。「2月は九州からブリをご用意させて頂きます」。そうですか。でも月一で来るには遠いのよね。無限大の彼方なもんでね。
さてと日暮れて行くなか宿へ戻るとするか。なぜだか帰りは広い道を案内してくれるナビ。不思議だ。
車道も広いが歩道も広い。自転車道と分けてあるが
はみ出して歩道を走ってやがる。大人たちが世話焼いてやってんのに無視かよ。お前ら、だから怒られるんだぞ。
初めて訪れたつくば市だが、多摩みたいな感じを覚えるな。
多摩にはこんなに何車線もないが、雰囲気が似ているように感じる。適度な郊外感と住宅、人の数とか、空の広い感じとか。なんだか懐かしいな。朝焼けも良かったが、夕焼けも綺麗だ。いろいろエモい。
橋の上で見かけた賑わっているトヨタのピット。働き方改革はどこへ。トヨタもホンダも新車売る気ないし、おじさん達が新車買っても焼け石に水だな。国内市場を見限るようじゃこの国に車文化は育たんよ。なのでこのタイミングで『サーキットの狼ミュージアム』を詣でに来たワケだが。
宿の隣の社用車も皆帰還して、店じまいだ。俺も明日に備えて早く休もう。明日は「風吹のロータス」に会いに行く。楽しみだな。