ルゥパー・ルーパー - あ〜さんの音工房

　てなわけで今日から４連休なんだが、朝から雨だ。連休と書くと「また休み？」「失業したか。ハローワークまで遠くて大変だな」などの声が聞こえて来るんだが、安心して下さい。首の皮一枚繋がってますよ。で、起きてスピッツを聴いた。サンボと違い、乗っけからご機嫌だ。こりゃ寝起きで聴くのも悪くないなどと和んでいると「雨　降り続くよ・・」とマサムネが歌い出した。『あじさい通り』だ。おお、雨ばかりの日々にぴったりっじゃないか。しかし名曲だなぁ、やっぱり私のメンタルはこっち寄りだよななどと感じ入っていると『ロビンソン』から『Y』の流れで失神しかけた。
「誰も触れない　二人だけの国」で打ちのめされている中「ルララ」でびくつかせて「宇宙の風に乗る」で聴いた者は膝から崩れ落ちるわけだが、最後にも「ルララ　宇宙の風に乗る」のフレーズを配して余韻を残しながら終わる事でトドメを刺す確信犯。『ロビンソン』は何度聴いてもとんでもない名曲だ。そして息も絶え絶えになっている中『Y』が静かに流れ出す。一息つけるかとぼんやりとした頭で聴いていると、殺し文句の応酬に失神寸前に追い込まれる。それにしてもなんて優しい歌なんだ。実体験が大いに反映されているように思うがどうなんだろう。音楽を聴いて泣いたり笑ったりはするもんだが、打ちのめされ意識を失いかける経験はまずない。『ハチミツ』は恐ろしいアルバムだ。世間に絶賛されているのも当然だろう。

　この休みの間に歩きに行きたいんだが雨じゃ仕方ない。ギターいじりの合間に情報収集していると、抱いていた謎が解けた。以前ピックアップか何かのレビュー動画を観ていたら、弾いていたリズムがそのまま残って、それを伴奏にソロっていたのが不思議だったんだ。どうも looper ルーパー　ルゥパーと呼ばれているエフェクターを使っていたようだ。
　ルーパーとは弾いた演奏を録音し、それを再生してさらにその上に次の演奏を載せる事が出来るエフェクターのようだ。中には速度を変えたり逆再生が出来るものもあるらしい。16小節の循環コードを弾いて、それを延々と再生しながら弾き続けることが出来るんだ。４小節のリフを再生しながらでも良いし、１曲丸ごと弾いてから重奏しても良いわけだ。これは便利だ。いつの間にこんなエフェクターが。エフェクターに興味が無いとは言え（ワウとデストーションだけは常時繋げていますが）今頃気がつくとはなんたる不覚。これは是非とも手に入れたい。休みの間に検討するとしよう。