あ〜さんの音工房

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シャコンヌへの道 その3

 

 中間部分の締めくくりのアルペジオ。ここをどのように弾くか? 基本4声で書かれているので、3声の所はその和音の構成音を加えて全て4声にする。短調の前半部分のアルペジオは、いくつか音形を変えて演奏したいので、ここでは1パターンで通す。



 画像は最初の1小節。a は4声と3声で音形を変えてみたパターン。弾き辛いので却下。b は単純な上昇音形。弾くには良いが味気ない。現状は c で声部の動く所は、ぶんちゃぶんちゃするハイブリッドパーターン?としている。これら以外のパターンでも試みているが、それは前半で使うつもり。変更はいくらでもあり得る。



 今回からギターは、中野潤製作(2011)レイズドフィンガーボード仕様を弾いている。動画でネックが表面板からレイズしている様が確認出来るだろう。これからはクラギのレパートリーは、中野潤製作(2011)レイズドフィンガーボード仕様を使う事になる。この中野潤製作(2011)レイズドフィ・・・長い。略してレイちゃんとしよう。そのレイちゃんのおかげでコードの変奏がフォルテで弾けるようになった。基本的な発声やイントネーションもまるで違う。ハイポジションでもビンビンなんだぜ。コードの変奏も弾いてみたから興味のある人は比べてみて欲しい。やはり一流の作るギターは違う。こうでなくっちゃ。音量自体も大きく通るようになったので、近くからの撮影だと音が飽和してしまい上手く撮れない(ヤマハでは全く音が撮れないので、出来るだけ近づけていた)。
 ヤマハの量産品もがんばってくれたが出来ない事も多々あった。やりたいことに応えてくれないんだよ。それは野良ギタリストの野望が、楽器の限界を超えていたことを意味していた。だが、これからは楽器のせいには出来ない。レイちゃんの限界はまだまだこんなもんじゃないんだぜ。早く仲良くなりたいね。


 さあ、この中間部分を反復練習して暗譜を確実にしつつ、苦手箇所の克服を目指しながら、後半部分を始めるとしよう。後半には疾走感が欲しい変奏もあるし、華麗に弾くべきスケールも出て来る。どうなることやら解らないが、未だモチベーションだけは高止まりしている(ありがとうレイちゃん)。脳内メモリーには、まだまだ空きがあるぞ。やるだけだ。