あ〜さんの音工房

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落ち着くまでは

 

 初夏の陽気が続いて清々しい限り。



 ラックを作って機器をたくさん設置したわけだが、諸々調整しているので落ち着かない。『シャコンヌ』に小一時間取り組んで、音楽を聴いてリラックス。これをローテーションしたいのだが、聴いていると、ああしたほうがいいんじゃないか、いやいやこうした方がとか思い浮かんでしまう。



 空き部屋にはリモコンが超かっけーでお馴染みのデノンDCD-2500NEが入居した。ディスク再生に特化した現行機種だが開封してびっくり。



 なんだ「かんたんスタートガイド」て。2500NEはSACD/CDプレイヤーですけど? こうゆうのは諸々の設定が必要なブルーレイレコーダーとかに付いて来るもんだろ。なにが書いてあるのかとめくってみると



 設定に必要な物はアンプ、スピーカーシステム、スピーカーケーブル・・・でしょうね。続きまして5つの手順で設定と。1リモコンに電池を入れる・・・そうね。2本機とアンプを接続する・・・そうね。3電源コードを接続する・・・へー。本機の電源を入れる・・・そう来たか。5CDおよびスーパーオーディオCDを再生する・・・ていい加減にしやがれ下さいよ。なんだこれ。こわい怖い。この説明はデータをパソコンや携帯端末で楽しんでいるデジタルっ子たちに向けたものだ。こんな解り切ったことを説明しないとクレームが来る時代になったんだ。使い方が解らないんだよ。恐ろしいね。イマドキはディスクを再生したりスピーカーを鳴らして音楽鑑賞する習慣が廃れてしまった。パソコンやイヤホンで聴いて楽しいんだろか? 音は全身で浴びて体感してこそなんだがな。オーディオ装置を組んだこと自体が無いから解らないのか、かわいそうに。なんてこったい。


 おじさんはCDどころかアナログディスクの再生にハマりそうで困っているとこだ。条件の優れた盤をしっかりと再生してやると、えも言われぬ幸せに包まれる。最低限の装置でこれなのだから、グレードを上げればデジタルさよなら大会になりかねないよ。そもそも利便性以外でアナログはデジタルに劣ることはないのだから。ん、なに言ってんのか解らないって? オーディオにおけるデジタル技術て、どれだけ正確にアナログに近づけるかってことなんだよ。それを各メーカーが長年追求しているが、現行機器でも追いついていない事がDCD-2500NEを導入して解った。けれどデジタルプレイヤーにもアナログプレイヤーにもそれぞれに面白さはあるので、両方でディスク再生を楽しんで行きたいね。深入りし過ぎない範囲でね。その為にも早いとこ落ち着きを取り戻さなければ。