あ〜さんの音工房

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シャコンヌへの道 その2

 

 この曲の中間部分は、ポリフォニー、スケール、コード、アルペジオで各変奏が構成されているが、スケールの変奏にバスを加えたり、コードに構成音を追加して広がりを持たせるくらいで、大きな変更はせずに済んでいる。問題になりそうなのはこの部分だ。



 まず140小節の2拍目以降だが、左側のように音を追加して整合性を持たせたい。だが、なぜ作曲者はそうしなかったのか? 楽器の機能的な制約で出来ないのなら追加して問題ないが、出来るのにあえてそうしなかったのなら蛇足になってしまう。ヴァイオリン奏者でないので解らないんだが、ここは追加して弾こうと思う。
 次に145小節の頭だが、ここも整合性を持たせたいし、おそらく機能的な制約からバスを切っているところも伸ばしたい。


 長調の中間部分は、最後のアルペジオまでは、ギターで「演奏するだけ」なら問題はない。技術的にも賄える範囲なので、しっかりと暗譜をすれば、なんら差し支えはないのだが・・・。



 問題はアルペジオの手前のコードの変奏を、フォルテで緊張感を維持しながら弾ききれるかだ。音楽的にそうしたいのだが、これは楽器の問題もあってかなり難しい。その前の変奏もコードの変奏なのだが、4小節8小節で動きを持たせている。なので同じように動かしてみているが、この変奏は今後も手を入れ続けることになりそうだ。音楽的な欲求と、楽器の制約と、自分の技術力を踏まえて落とし所を見つけたい。野良ギタリストはつらいよ。


 さあ、次は最後のアルペジオをどう弾くかだ。それが決まればベースキャンプを張って、上を目指せる。一歩一歩着実に進めて行こう。救助ヘリが墜落するご時世だ。浮かれて滑落しても、助けは来ないからな。